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日別アーカイブ: 2023年5月2日

頸椎ヘルニア:首の痛みとしびれの原因と治療法

頚椎の椎間板は、首の骨を支えたり、衝撃を吸収したりといった役割を果たしています。しかしこの椎間板は、常に頭部の重みや様々な動きによりストレスにさらされています。そのような状況下で、椎間板は徐々に傷つき、ケガなどの瞬間的な外力や長時間同じ姿勢をするなどの慢性的なストレスにより突出し、神経を圧迫してしまうことがあります。これにより、首や腕に痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。

症状: この状態による主な症状は以下の通りです。

  • 首や肩甲骨、腕に痛みやしびれが放射状に現れる。
  • 首の可動域が制限されることで、日常的な動作が難しくなる。
  • 手の使いにくさや、ボタンをかけるのが難しくなる。
  • まれに足のしびれや歩行障害が起こることもある。
  • 場合によっては排尿障害や狭心症に似た胸部の痛みがみられることがある。

これらの症状は、30〜50歳代に多く見られ、特定の誘因なしに発症することもあります。また、仕事中の悪い姿勢やスポーツの活動も原因となることがあります。

治療: 痛みが強い場合、以下の治療法が考慮されます。

  • 首の安静保持と頚椎カラー装具の使用。
  • 冷シップを用いた冷却による炎症の軽減。
  • 鍼治療やマッサージによる痛みの緩和。
  • 病院での神経ブロックや消炎鎮痛薬の処方による痛みの抑制。

日常生活では、特に痛みを引き起こす姿勢や動作を避けるよう心掛けることが重要です。例えば、頸を後ろへ反らせるような寝姿勢や、長時間同じ姿勢で作業することを避けることです。治療を続けることで、多くの場合、症状は改善します。ただし、痛みが緩和されず、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼす場合は、手術を検討することもあります。